医療

免疫細胞の相互作用がもたらす影響

免疫細胞は会話をしながら免疫応答をしていることが分かっています。
免疫細胞はそれぞれに色々な働きを持っているのですが、その役割の中でそれぞれの集めてきた情報を交換しているわけです。

情報交換のために使われているのは糖鎖と呼ばれるもので、これによってコミュニケーションをしています。
非常に組織立ったこの動きは、まるで軍隊のようでもあります。

偵察役の細胞は、攻撃役の細胞に「この細胞は正常だから攻撃しないでくれ」「この目印を敵につけておいたから攻撃してくれ」というような指示を出します。
すると攻撃役の細胞はその指示通りに動くというわけです。

そしてこうした免疫の一連の働きを免疫応答と呼びます。
つまり、免疫応答というのは細胞どうしの綿密で複雑なコミュニケーションによって成り立っているというわけです。

しかし、免疫の働きには個人差があり、うまく働く場合もあれば過剰だったり少なすぎたりといったこともあります。
これはそのまま免疫系の疾患につながるということもありますし、何かの病気になったときになかなかそれが治癒に向かわないといった形で現れることもあります。

こうした免疫の働き方という部分にも、細胞間のコミュニケーションが関係しているということが、研究の結果によって分かってきています。
免疫イメージング技術の発達によって、そうした免疫応答の行程を分子ごとに時間経過を追って観察することができるようになったので、
細胞どうしの相互作用がどのように引き起こされているのかということの詳細が観察することによって分かるようになってきました。

例えば攻撃をする免疫細胞の攻撃の度合いを強めたり弱めたりする因子なども見つかってきていますので、臓器移植の際に免疫を弱めてあげるような薬ですとか、がん細胞に対しての攻撃を強める薬ですとか、そうした治療に役立つ薬の開発も期待されています。
このように、免疫イメージング技術は免疫細胞の相互作用を見ていくという時にも非常に役立っています。

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