医療

免疫細胞動態研究って何?

免疫細胞動態研究というのは、免疫細胞が体内の多くの細胞の中で一体どのように動いているのかということについての研究です。
体を守るための抗体を作る働きを免疫応答といいますが、この免疫応答を制御しているのは細胞の間で行われているコミュニケーションです。

しかし、これが一体どういうふうに行われているのかという仕組みを解明しなければ、医療の現場に活かしていくということはなかなか難しいでしょう。
そこで免疫細胞動態研究という研究がされているのです。

この研究のためには二光子顕微鏡という顕微鏡が使われています。
この顕微鏡を使うことによって、私たちの体の中で非常に活発になされている免疫応答がどのように動いているのかということが観察できるようになるのです。

この方法で分かるのは、体を病原菌などから守るための免疫応答がどのようになされているかということや、がんに対する免疫応答がどのようなものか、ということです。
これがはっきりと観察されることで、様々な病気に対する新たな方向からの治療方法が見出される可能性があります。

ウィルスや病原体などの外的に対処するために非常に重要な働きをしている免疫細胞に、Bリンパ球やその手助けをするTリンパ球というのがあります。
これらの免疫応答が外的に対してとても重要なことは以前からもちろん分かっていましたが、一体どのタイミングで免疫応答が始まるのか?
どういった動きをしていくのか?といったことについては全く不明でした。

そしてその点を明らかにしたのが、二光子顕微鏡を使って行われる免疫細胞動態研究です。
その研究では、リンパ球の動きをリアルタイムに記録することに成功していて、そのことで免疫応答の仕組みも分かったのです。

これが分かることにより、外敵に対抗する抗体をどのようにすれば長期間生成させられるのかといったことが解明できますので、新しいタイプのワクチンを作るのに活かされることが期待できます。

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