医療

人工リンパ節で免疫力が上がる?

人工リンパ節は免疫を高めるということが分かっています。

リンパ節というのは、体外から入ってくる有害な病原体や体内で発生したがんなどの異物を取り除こうとする免疫の働きの中心になっているところです。
風邪のひきはじめのタイミングで耳下のリンパが痛くなるということがありますが、これもまた免疫の働きです。

この痛みはリンパ節の上流側に位置する場所に病原体などの異物などが発生した時の免疫応答によるものなのです。
そしてもしもこの異物をリンパ節で処理しきれない場合、それががんなどの場合にはリンパ節にそのまま転移してしまうということになります。
このようにリンパ節は免疫において非常に重要な役割をしています。

免疫が低下している時、このリンパ節の働きも低下しています。
マウスで行われている実験ですが、人工リンパ節を移植するというものがあります。
まずはじめに行われた実験では正常なマウスにこれが移植され、その経過が観察されました。

するとその人工リンパ節はリンパ節と同様の働きをするようになり、血管などもできたということです。
そこでそれと同じものを免疫不全のマウスに移植すると、その結果免疫不全だったにも関わらず、マウスの免疫は正常のものよりも20倍にまで高まったそうです。

このようなマウスの実験ですと、同様の移植をがんのマウスに行うと免疫能力が回復してがんがなくなったという結果の出たものもあります。
まだまだマウスによる実験の段階ではありますが、もしもこの人工リンパ節の移植が人でも可能であれば、
がんの治療やエイズなどの免疫不全症候群の治療などに対する画期的な治療方法の開発につながるでしょう。

また、この人工リンパ節の開発・利用によって、感染症や免疫不全症・がんなどの研究も飛躍的に進むことが考えられます。
免疫の働きをこうした人工リンパ節で調節することができれば、私たちを悩ませる様々な病気や症状を将来的に解決していけるようになるでしょう。

Menu